糖尿病治療に対する西洋医学的治療はここ10年飛躍的に進歩してまいりました。当院では15年前より糖質制限食による食事療法を積極的に取り入れ、現在では1型糖尿病、2型糖尿病を含めて300人を超える患者さんの治療を行っています。
できる限り食事療法、運動療法のみでお薬を使わずに指導を行い、長年経過観察している患者さんも多数おられます。また長年の経過でやむなくお薬の併用になる患者さんもおられますし、1型糖尿病でインシュリン治療を行わざるをえない患者さんもおられます。
いずれにしても、糖尿病治療の最大の目的は合併症を起こさないことです。そのためには血糖の乱高下を防ぐことが一番大切で1型糖尿病、2型糖尿病いずれにも基本は食事療法にあります。
しかしそれだけでは十分に血糖コントロールできない場合も多く、SGLT2阻害薬、DPP-4阻害薬、ビグアナイト薬、あるいは最近注目を集めているGLP-1受容体作動薬など各種内服薬。場合によってマンジャロなどの注射薬、インシュリンも含めて、必要最小限のお薬で治療しているのが現状です。
いずれにいたしましても、糖尿病は早期に治療開始することが肝要です。罹病歴が長くなれば長くなるほど糖尿性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、心筋梗塞、大動脈解離、大動脈瘤、脳梗塞、脳出血など重篤な合併症が増えていきます。
健診などで初めて糖尿病を疑われた方、これまでの糖尿病治療で良好なコントロールが得られていない方。一度ご相談にお越しください。