健康診断で腎機能低下を指摘されるケースが増えてきています。腎機能低下の原因は糖尿病性腎症、腎硬化症、糸球体腎炎（IGA腎症、膜性腎症）、多発性嚢胞腎などがあります。

これまで効果的な治療法がほとんどなく自然経過を見守るというのが実情でした。しかし2021年よりSGLT2阻害薬など慢性腎臓病に対する画期的な治療薬の出現により、早期発見、早期治療の機運が高まってきました。そのため健康診断でも積極的に指摘されるようになってきた訳です。

当院ではこの西洋医学的治療のみならず、約10年前より漢方治療を取り入れた治療を積極的行っております。ここ数年この漢方治療に対する評価も高まってきており、長期にわたる効果も期待されています。当院では、現在主流の西洋医学的治療に合わせてこの漢方治療、食事指導を行っております。

他の疾患に比べ腎臓病の進行は緩徐でありは5年、10年あるいは20年先を見据えた治療が必要です。特に自覚症状もなくともすれば放置し、人工透析手前になって初めて医療機関を受診することも多々あります。初めて腎機能低下を指摘された方、西洋医学的治療だけでは十分な効果が得られていない方。いずれの方もこれまでの過去の検査結果もご持参の上、相談にお越しください。